塗装屋ブログ

塗り替え知識 コーキング編 

2021.11.3

雨漏りの番人 コーキング

 

今回は建築物に必ずと言っていいほど使われているコーキングについて書いていきます。

 

»そもそもコーキングとは何?


コーキングとは建築物によく使われる繋ぎ目に打たれる高弾性の目地充填剤です。自宅で外壁やサッシの繋ぎ目・サッシとガラスの隙間でよく見かけると思います。

建物の外壁は常に動き、気温変化により伸縮を続けております。繋ぎ目がぴっちりくっついていたらどうなるでしょう。

外壁材はぶつかり合い変形していずれ倒壊してしまいます。その為、わざと隙間を開けその隙間に高弾性のコーキングを充填する事により、1枚壁を実現し美観が優れ同時に雨漏り対策になります。

 

»新築の建物からお世話になるコーキング


コーキングは基本新築の建物から使われます。近年の建物はサイディングやALCパネルのが多くそのどちらも必ず繋ぎ目が存在します。

特にサイディングはサイディング工場で作られ現地で寸法を測り、切断・貼り付けとなりますが塗装は工場でされていますので、コーキングは化粧打ちとなります。ですのでコーキングの上には塗装は施さないので、そのまま雨風に打たれ太陽光に晒され続けます。したがって年数と共に劣化していき肉痩せをしたりひび割れをおこします。

ALCパネルはALC工場で作られ現地で寸法を測り、切断・建て込みをしてコーキングを充填します。ALCパネルは前のブログにも書きましたが、水分に弱いので外部は必ず塗装をします。

塗装に守られる分、サイディングよりコーキングの劣化は少ないです。

ALCパネルを詳しく知りたい方

こちらからどうぞ。

 

»コーキングの劣化


上記で書きましたがコーキングは【常時建物の揺れに耐え、雨風に耐え、太陽光に晒され】過酷な環境で建物を守っております。従って劣化速度も約10年程度とそこまで長くはありません。

新築のサイディングも約10年ぐらいで塗り替え時期と言われておりますので、最初の塗り替え時にコーキングも打ち替えることをおすすめします。

コーキングが劣化しますと下の写真のようになります。

 

コーキング ひび割れ

コーキング 剥がれ

コーキング 割れ

コーキング 欠落

上の写真のひび割れ以外は全て中に水が入ります。特に割れ・欠落は早急に対応しないと建物の中から朽ちていってしまいます。

 

»コーキングの種類


まずコーキングは大きく分けると2種類あります。1成分形と2成分形に分かれます。塗料で言う所の1液型と2液型の違いと変わらないかと思います。

1成分形はそのまま使えます。2成分形は専用の撹拌機で混ぜてから使用します。

1成分形と2成分形の違いは打設時の手間は1成分形の方がすぐ打てるのでいいのですが、乾燥時の肉痩せは2成分形の方が痩せにくいです。又、コーキングの食いつきも2成分形の方が良いので2成分形の方が性能が高いです。ですが1成分形より2成分形の方が値段が高価な傾向があります。更に2成分形は熟練したプロのコーキング屋さん以外の人が施工すると、稀にいつまでも固まらない(硬化不良)ということがあります。もしもそんなことになってしまったらもう1回全部撤去して、打ち替え塗装になるので考えただけでゾッとします。

更に建築物に使用されるコーキングは2種類に分類されます。シリコーン系・ポリウレタン系です。

まずポリウレタン系ですがこちらは主にALCパネルの目地に使われます。このポリウレタン系ですが、耐候性がそんなに強いわけではないので硬化後に必ず塗装を行う必要があります。

次にシリコーン系ですがこちらは更に2種類に分類されます。それはシリコーン系シーラントと変成シリコーンです。

シリコーン系シーラントは耐候性・耐水性・耐熱性が1番優れています。住宅で言いますとトイレ・洗面所・キッチン・浴槽の水回りによく使われております。このシリコーン系シーラントですが、この上から塗装をすることが出来ません。シリコーン系シーラントの上には同じシリコーン系シーラントしかくっつきません!

正直言いますと現在販売されているシリコーン系シーラントの上にプライマーを塗れる商品も出てはいるのですが、おすすめ出来るほどの物ではございません。

次に変成シリコーンです。こちらが最も外部の塗装に向いている商品かと思います。耐候性・耐水性に優れ塗装ものります。ついでに言えば塗装しなくても大丈夫です。ただし、塗装した方がコーキング自体にダメージがいかないので長持ちします。

 

»2面接着と3面接着


コーキングの施工におきまして重要な事があります。それが2面接着と3面接着です。

上記にも書きましたが建物は常に伸縮・振動を繰り返しています。特にサイディング・ALCパネルにつきましては動く前提の施工となっておりますのでその動きにコーキングもついていかなければなりません。そこで考えられたのが2面接着です。2面接着とはコーキングを建物には接着させずサイディングのみを、ALCパネルにはALCパネルのみを接着させる工法です。

コーキングは伸縮性に優れていますが、3方向からの引っ張りにはついていけずサイディングやALCパネルの目地が切れてしまうのです。建物に接着させないようにする為にボンドブレーカー(コーキングが接着しないテープ)バックアップ材(スポンジ系のコーキングが接着しない物)を使用して防ぎます。

ボンドブレーカー

バックアップ材

3面接着は動きの無いコンクリート等に使われる工法です。2面接着よりも防水性・密着性に優れています。

 

»コーキング打ち替え


上記の写真は全て打ち替え対象となります。

コーキング打ち替えの施工順番は、コーキングの撤去・養生・ボンドブレーカー、バックアップ材入れ・プライマー塗り・コーキング打設・コーキング均し・養生撤去となります。

コーキング撤去

コーキング打設

コーキング均し

»まとめ


いかがでしたでしょうか。もしDIYで使用する場合は、よく確認して売られているお店の店員さんともよく相談してご購入してくださいね!

この記事を読んでみて気になる方は1度お宅の外壁・コーキングを確認してみてはいかがでしょうか。

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